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日本補綴歯科学会に参加して来ました。

こんばんは。

横浜市青葉区青葉台 ベルウェルネス青葉台 院長 大屋です。

 

本日は不在にしましてご来院の患者さんにはご迷惑をおかけしました。

本日は日本補綴歯科学会の132回学術大会に参加させて頂きました。

私も歯学部に入るまでは補綴と言う言葉の読み方すら知りませんでした。

補綴(ほてつ)は、日本語で「欠損を補うこと」という意味です。具体的には、身体の一部の欠損や機能の喪失を補うための人工的な装置や部品を指します。補綴は、人々の身体機能や外観を改善し、日常生活や生活の質を向上させることを目的としています。歯科や整形外科など、さまざまな医療分野で補綴が使用されます。

 

具体的な種類として

  1. 義手(ぎしゅ):義手は、手の部分的または完全な欠損を補うための補綴物です。個々のニーズや機能要件に合わせてカスタマイズされ、指の動きや機能を模倣するように設計されています。
  2. 義足(ぎそく):義足は、足の一部または完全な欠損を補うための補綴物です。歩行やバランスをサポートするために設計されており、さまざまな活動やスポーツに使用することができます。
  3. 義眼(ぎがん):義眼は、失われた眼球を補うための補綴物です。義眼は外観を再現し、対称性を保ちながら自然な外見を提供します。
  4. 補聴器(ほちょうき):補聴器は、聴覚の損失を補うための補綴物です。耳の中に装着され、外部の音を増幅または調整して聴力を改善します。
  5. 歯科補綴:歯の部分的または完全な欠損を補うための補綴物です。入れ歯やインプラント、ブリッジなどのさまざまな種類があります。

私は歯科医師なので歯科の補綴を行いますが、クラウン、ブリッジ、部分入れ歯、総入れ歯、インプラントなど種類としては多岐にわたります。

日本補綴歯科学会はその歯科補綴の分野をまとめ、ガイドラインなどもだしている学術団体です。

 

朝一番に聞いた講演は理事長講演で補綴の価値についてのお話でした。

その中で皆さんにぜひお伝えしなくてはと考えたのは

補綴歯科治療は生命予後の延伸に貢献できるか?と言う論文の内容とその後を聞いた内容でした。

当院の患者さんには8020と言うのは、とりあえずの目標であったためそこが厳密に良好な結果をもたらす訳ではなく、きちんと咬める歯がどれだけ生涯にわたって残っているか。が、大切でありその歯を守っていきましょう

とお話をさせていただいておりますが、実際、機能歯数(きちんと咬むなどの働きをできる歯の数)が生命予後の延伸に影響し、それが高血圧などに比べてより大きな影響がある。という研究結果のお話でした。

具体的には

_pdf (jst.go.jp)

こちらの論文とその他の話のまとめでした。

私たちの歯は何のためなのか、ただ見た目が綺麗ならそれでいいのか。

私たち歯科医師は何のために歯科医業に携わっていて、何が一番皆さんにとって大事なのか、どのように皆さんに歯科医療従事者が貢献できるのか、を改めて考えさせられた講演でした。

その後のシンポジウムでは咬合(かみ合わせ)に関しての考え方、入れ歯のどうしても痛く顎骨の吸収が大きい方への対応方法のガイドラインの話

また、当院で保険外の義歯治療を一緒に行っていただいている歯科技工士の先生の講演

新しいセラミックス材料と既存の材料の利点欠点、基礎から臨床、経時的管理などの話をききました。

ある講演では若い先生が全部の歯を抜歯してボーンアンカードブリッジと言うものに変えてしまっている症例に対し座長の先生が歯を残す事への重要性を厳しくご指摘されている事などもありました。

過去に私の師に「知らないものは見えない」と教えられたことがあります。

当院のスタッフにも同様の事を教えております。

私も含めた当院スタッフはもちろん、患者さんにも知らないものは見えません。

ただ、患者さんが困られた時にはすでに何か新たな歯科疾患もしくは口腔の問題が大掛かりな治療になったときは期間、費用とも大きくかかってしまいます。そのうえもとに機能が戻らないこともあります。

私たち歯科医師は患者さんの客観評価をし患者さんに様々なお口に関する知識を持っていただく事がとても大切だとおもいます。

患者さんも知らないことはわからないし理解できないのは当然だと思います。

これからも当院の患者さんには新しく、確からしいエビデンスに基づいた情報をお伝えして、咬める歯、衛生的な口腔内をご一緒に守っていければと考えております。

 

ベルウェルネス青葉台

院長 大屋 学

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